イスラム教の「イスラム」とはどういう意味があるのでしょうか? まず「イスラム」とはアラビア語で「帰依」を意味します。また、帰依によって心や暮らしの「サラーム(平安、平和)」を得ることを意味します。このイスラ ムの教えは主に信仰と宗教儀礼の二つで成り立っています。その一つはアラビア語で「タウヒード」と呼ばれるもので、人の唯一神アッラーへの絶対的信仰で す。もう一つは「シャリーア」とは、人の行動規範のことをいいいます。
イスラームの根本教義
イスラームの根本教義とは偶像崇拝の禁止に他ならない。この世界の中に存在するいかなる被造物をも神としないことが、イスラームの大前提であり、その前提の上に全世界の創造主たるアッラーへの絶対帰依、即ちイスラームの教えが帰結しています。
信仰の内容
イスラームは「ラーイラーハイッラーッラー(アッラーの他に神はなし)」「ムハンマドゥンラスールッラー(ムハンマドはアッラーの使徒なり)」の2命題をもって信仰告白句とする。 イスラームには特別な入信儀礼はなく、通説では、この2句を唱えた者は、それだけでムスリム(イスラーム教徒)とみなされています。
イスラムの基本的な教義は聖クルアーン(日本語ではコーラン)に書かれています。イ スラム教徒にとってこのクルアーンは預言者ムハンマドが大天使ジブリールを通して伝えられてきた唯一神アッラーの言葉と信じられています。預言者ムハンマ ドが生きている間、クルアーンはムハンマドが文盲だったため、信徒たちの暗記によって記憶され、時には碑に刻まれて伝えられました。そしてムハンマドの死 後、カリフと呼ばれる後継者のアブー ・バクル(ムハンマドの義理の父)やウスマーンの時代にようやく一冊の本にまとめられました。それは間違いが一つも ない完全無欠なものでした。そうしてまとめられたクルアーンは114章から成り立っています。 引用:イブン・ウマール氏は「聖預言者ムハンマドはこうおっしゃった。イスラム教は以下の5本の柱の上に築かれている。五本の柱とは唯一神アッラー・礼 拝・喜捨・ラマダン月の断食・マッカ巡礼。」のように伝えています。