2012年6月15日 フトバ

2012年6月15日 フトバ
 
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
 
今日のフトバでは、前回お話した「ラーイラーハイッラッラー(アッラー以外に神はなし)」とその言葉が人の行動やマナーに与える影響についてお話したいと思います。
 まずはこの偉大な言葉を全ての人類に伝えるためにと、アッラーは全ての預言者に託したという事を知るべきです。そしてもし私達がこの言葉の意味を本当に理解したのならば、私たちは欠けているところの何もない真のムスリムになります。このことを証明するアーヤ(節)は偉大なるクルアーンに沢山あります。 例えば 第7章 高壁章 59節 
先にわれはヌーフをその民に遣わした。彼は言った「私の人々よ、アッラーに仕えなさい。彼の外に神はないのである。本当に私は、偉大な日の懲罰をあなた方のために恐れる。」
 全ての預言者様達、預言者ノア様からわれらの預言者ムハンマド様(平安と祝福が彼の上にありますように)までに送られてきているそのメッセージは、「ラーイラーハイッラッラー」です。アッラーの全ての預言者達は彼らの人々にこのメッセージを信じるようにと、アッラーから命令を受けたのでした。ここで私たちが注意しなければいけないのは、「信じる」ことの意味です。ただ口先だけでこの言葉を言うのは十分ではないからです。それではこの言葉を信じることの利点を見ていきましょう。まずこの言葉は私達にアッラーが誰であるかを教えてくれます。アッラーの名前や特質を知ることは、限界ある私たちの理性にとっては大きな援助です。一度私たちがアッラーの特質の深い意味ををはっき りと実感し感じたならば、私たちは確実に心の中の平安に満ちた静けさと、安心を得るでしょう。そうなれば、私たちがこの世で出会うどんなことも、私たちをがっかりさせたり、失望させたり、ストレスな人生という事はまったく感じないでしょう。何故でしょう?答えは単純です。だって私達一人一人にはどんな状況でもその知識によって、私たちのことを聞いてくださり、知っていてくださる、そして私たちの呼びかけに対し答えてくれる、なによりもこの宇宙全体で最高度の完全な力を持ったお方、私たちの主がいつも私達一人一人と一緒なのですから。このような感覚や信仰はあなたを幸せな気持ちにしませんでしたか? 私たちのうちこう思う人もいるかもしれません。「どうしてこのような話を人生で昼も夜も繰り返すのか?」  繰り返すことの英知は、それらの良い言葉や話がどれだけ私たちの人生に必要か?という事に親密に関わっているように思われます。例えば私達は生きていくための活力を得る必要がありますから一日に3回、時にはそれ以上食事をしますよね。同じように、真の人生を得るために、私達は、この良い言葉を昼に夜に思い出し、口にする必要があるのです。そうすることで、私達の人生はこの宇宙にある他の生物と美しい調和でいけるようになるでしょう。

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