ムスリムが他のムスリムに対して行うべき事
アブーフライラ(アッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は申された。
「ムスリムが他のムスリムに対して行うべき正しい事柄は六つある。」と申された。
「それらは何ですか?アッラーの御使い様」という声があった。
その御方は「あなたが彼(他のムスリム)に会った時は挨拶をすること、
彼が食事に招待したらそれを受けること、彼があなたの助言を求めた
ら、それに応えること、彼がくしゃみをし‘アルハムドリッラー’と言ったら ‘ヤルハムカ・アッラー’と祈願し、彼が病気になったときは見舞うこと、そして彼がなくなったときは葬儀に参列することである」と申された。
最初の事柄の意味は、あなたが他のムスリムにあったとき、サラーム(平安)の挨拶(アッサラーム アライクム)をすることです。本当にこのサラームの挨拶は、愛を広げ、それは信仰を生み出し、その結果その人は、ジャンナ(天国)に入ることになる。預言者ムハンマド様(彼の上に祝福と平安あれ)がこう言われたように、
「私の魂がその手中にあるお方(アッラー)にかけて、あなた方は、信仰を持つようになるまでジャンナには入れません。そして、あなた方はお互いを愛するようになるまで信仰をもてたとはいえません。それでは、私が、どうすればお互いを愛せるようになるのか教えましょうか?それは、あなた方の間で、サラームの挨拶を広げることです。」
サラーム(平安)の挨拶は、イスラームの徳の高い性質からのものです。
二人のムスリムが会った時お互いに相手へシャイターンからのご加護や全ての良いものを運んでくるアッラーからのご慈悲や祝福を祈願するのです。そしてその後に続くのは明るい笑顔とよい挨拶の言葉、結果団結と愛をもたらし、お互いの中にある不和やさめてしまってばらばらになった気持ちを取り除きます。
つまりサラームの挨拶をすることは、ムスリムの義務です。そして、サラームの挨拶をされた人は同じような、さらに良い挨拶を返すのが義務です。そしてそのなかでも最も良いのは先にサラームの挨拶をする人たちです。